長崎市医師会
 東日本大震災関連情報
会長からのごあいさつ(東日本大震災関連)

 

 皆さんこんにちは、長崎市医師会へようこそ!

 3月11日の東日本大震災は、未成熟な政権であった事もあり、3カ月経ってもなお、その収拾のメドさえ立っておらず、日本全体が閉塞感から抜けきれない状況が続いています。そんな中、長崎市医師会では、4月初めから5月半ばまで地震、津波そして原発事故の三重苦を被った福島県南相馬市に、会員を中心とした医療チームにJMAT(日本医師会医療支援チーム)として出動してもらいました。現在同被災地では急性期の医療は一段落しましたが、慢性期医療への対策を如何に構築していくかが課題となっておりその検討がなされている所です。
 また 3月11日の災害直後から義援金の募集を行いましたが、医師会会員、婦人部会会員、窓口での患者さんそして職員さん等のご協力のお陰で5月末までに約3,440万円の浄財が集まりました。 ここに皆様方の志の高さに対して衷心よりお礼を申し上げます。
 なお、義援金は日本医師会、南相馬市医師会、南相馬市そして日本赤十字社へと配布させて頂いています。改めて感謝申し上げます!

 さて医療、保健、福祉そして介護への国の政策を見ると、機能強化・効率化・重点化等の言葉が目立ち、その裏に一層の財政削減が見え隠れしています。また、震災の報道に覆われて影が薄くなっていますが、地域医療崩壊は着実に進んでいることは事実であります。国民に節約と我慢とそして負担を強いる現政府の医療保険・福祉・介護政策は長崎市医師会としては断じて許容することは出来ません。
 さらに、国は震災復興の為に財政が困窮して他に出せる予算はないとしていますが、復興と国民の健康を守ることは決して相反するものではなく、同時進行で行わなければならない重要な施策ではないでしょうか!

 学習しないと揶揄されている現政権下、うちつづく不況と閉塞感の中で長崎市医師会は、地域医療を守るすなわち市民の皆さんの社会生活という歯車がスムーズに回るように健康の面で懸命に支えています。日本の医療政策がこれ以上悪化しないように長崎市医師会は頑張っていく所存ですので、皆さま方のより一層のご協力とご支援を心からお願いして挨拶といたします。

平成 23年 6月 8日
長崎市医師会会長 野田剛稔