子どもの感染症/気をつけたい子どもの健康・安全

子どもの主な感染症

熱の出る病気

咽頭結膜熱(プール熱)
流行時期:夏
症状:高熱、目の充血、のどの痛み
合併症:出血性膀胱炎、まれに脳炎
かかりやすい年齢:3~12歳(過半数は5歳以下)
溶連菌感染症

流行時期:通年
症状:高熱、のどの痛み、腹痛→その後→細かい発疹、舌がイチゴ状に
インフルエンザ

流行時期:12月~3月
感染経路:飛沫感染、空気感染、接触感染
感染する期間:発熱する1日前から発熱後7日間
症状:鼻水、咳、高熱、頭痛、関節の痛み
合併症:肺炎、中耳炎、けいれん、脳症
かかりやすい年齢:大人も含む全年齢
予防、感染拡大防止:
・予防接種、生後6ヶ月から接種可能、重症化の予防になります
・マスクと手荒いの励行
・適度な湿度(50~60%)
・規則正しい生活とバランスのとれた食事
 治療:抗インフルエンザ薬、発病して48時間以内に服用すると発熱期間を1~2日短縮できます
※抗生剤は、インフルエンザウイルスに効果はありません
登校(通園)基準:発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(乳幼児は3日)を経過するまで

嘔吐下痢症

ロタウイルス・ノロウイルス
流行時期:冬期
感染経路:経口感染、飛沫感染、接触感染
感染する期間:嘔吐・下痢から便には3週間ぐらいウイルスがでてきます
症状:発熱、嘔吐、下痢
合併症:脱水症、けいれん、脳症
かかりやすい年齢:0~5歳
予防・感染拡大防止:予防接種(ロタウィルス)、手洗いの励行、塩素系漂白剤による処理(吐いたものが床に落ちたときは、すぐに0.1%塩素系漂白剤調整液とペーパータオルで拭きあげましょう)

新型コロナウイルス

感染経路 :飛沫感染、エアロゾル感染、接触感染
感染する期間:症状がでる2日前から、発症して7~10日間
症状:多くは無症状や軽症で、成人にくらべて重症化することはまれ。発症したときの症状は発熱やかわいた咳、倦怠感が多く、鼻水は少ない。
合併症:味覚障害、嗅覚障害、嘔吐、下痢、頭痛。
Topics:飛沫感染が主体と考えられ、換気の悪い環境では咳やくしゃみなどがなくても感染するほかウイルスを含む飛沫などによって汚染された環境表面からの接触感染もあると考えられています。

発疹のでるウイルス性の病気

伝染性紅斑(リンゴ病)
流行時期:冬~夏
症状:ほおに蝶型の紅斑(リンゴのほっぺ)、手足の発疹、軽い発疹
合併症:まれに脳炎、脳症
かかりやすい年齢:9歳以下(約6割が3~6歳)
水ぼうそう

流行時期:冬~初夏
症状:かすみを伴う水疱を伴う赤い発疹、発熱→その後→かさぶた
合併症:脳炎、急性小脳性失調症
かかりやすい年齢:9歳以下
手足口病

流行時期:夏
症状:手のひら・足・口内の発疹、小さい水疱、発熱
合併症:まれに脳炎、脳症
かかりやすい年齢:4歳以下
突発性発疹

流行時期:通年
症状:2~3日続く高熱→その後→発疹、解熱
合併症:熱性けいれん、脳症
かかりやすい年齢:1歳以下

その他

百日ぜき
症状:特に夜間、コンコンと激しい咳が連続して長期間起こる、たん、嘔吐
合併症:ひどくなると呼吸困難で入院も
流行時期:通年
かかりやすい年齢:0~6歳

気をつけたいこどもの健康・安全

アレルギー(食物・薬・花粉症)

食物アレルギー
食べ物が原因となって起こるアレルギーで、主な症状は発疹・じんましんなどの皮膚症状、咳・呼吸困難などの呼吸器症状、嘔吐・下痢・腹痛などの消化器症状などです。2つ以上の器官の症状が急激に強くおこるものをアナフィラキシーといい、その場合は急いで医療機関を受診する必要があります。赤ちゃんには鶏卵、牛乳のアレルギーが多く、10人に1人くらいアレルギーの子がいますが、だんだん食べることができるようになり、小学校入学頃には4分の1くらいになります。逆に甲殻類や果物のアレルギーは徐々に増えてしまいます。心配なあまり過剰な食事制限がおこなわれているケースがありますが、適切な時期に食べていく事が必要な食品はたくさんありますので、原因となる食品ごとの対応が必要となります
アレルギー性皮膚炎

皮膚の敏感性のため顔・首のまわりや、関節の内側などに湿疹が繰り返される病気です。アトピー性皮膚炎という病名のためアレルギーが主な原因のように思われていますが、他のアレルギー疾患と違い、バリア機能が不十分な皮膚の弱い体質が主な原因です。乳児の場合は食物アレルギーが関連する場合もありますが、大きくなるにつれてその関連は少なくなります。スキンケアを継続する事で徐々に良くなっていきますが、入学以降に発症するタイプも見られます。
気管支喘息

喘息や咳、呼吸困難などを繰り返す空気の通り道(気道)の病気です。
アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎
アレルゲンが鼻に入ってアレルギーの反応のためにくしゃみ・鼻みず・鼻づまりがおこるのがアレルギー性鼻炎で、目に入って目の充血・かゆみが出るのがアレルギー性結膜炎です。

子どもの花粉症

アレルギーの中でも特に増加傾向にあり低年齢化しています。血液検査では3歳ころから増えてくることが多いのですが、最初は鼻づまり以外の症状があまりないため、花粉症と気づかれないことも多くあります。目の症状を伴うことも多く、充血やかゆみを訴えます。原因はスギが最も多く、他には同じヒノキ科の植物であるヒノキやイネ科、キク科の植物によるものがあり、地域によって大きく異なります。原因植物をはっきりさせて接触を減らすことと、それぞれの花粉の飛散時期に早めの治療を始めることが大切です。

薬アレルギー

薬を使用した後にみられる副作用のひとつで、多くが内服薬や注射薬によるものですが、点眼薬や吸入薬も原因になることがあります。症状は、原因の薬剤を中止すれば治る軽度の発疹(薬疹)が殆どですが、全身の皮膚・粘膜にまで広がるもの、呼吸困難や多臓器障害に及ぶ重症のものまであります。症状は使用直後から数時間以内にみられるものと、半日以上時間がたってからみられるものとがあります。かぜ(ウイルス感染)の発疹と区別がつきにくいことも多いのですが、薬疹かな?と思ったら医療機関に連絡して今後の対応を相談してください。お薬手帳などに記載して今後は使わないようにしてもらうことも大切です。

シックハウス症候群

シックハウス症候群とは、そこに住む人の健康の面から考えて「問題のある住宅においてみられる健康障害の総称」という意味になります。シックハウス症候群の代表的な原因は建材や家具などに含まれる化学物質が発散する有害なガスです。代表的なものとして、合板の接着剤や塗料、防腐剤に使われるホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレンなどがあります。その多くは揮発性物質で気温が高くなるについて発散量が急速に増加するため気温が上がる季節には室内の化学物質濃度が高くなります。また、湿度も高くなる季節なので、カビやダニなどによるシックハウス症候群も多くなります。
典型的な症状は、皮膚や目、のどなどの刺激症状(目がチカチカしたり、のどの痛みがある)、全身倦怠感、めまい、頭痛・頭重などの不定愁訴などがあり、こうした症状は新築の家の場合にもっとも注意が必要ですが、壁紙や床版の李フォーラムをした後、あるいは大型の家具(タンスやテーブルなど)を購入した後も要注意です。

熱中症対策

子どもは体温を調節する機能が大人にJ比べて未発達のため、上手く汗をかけません。さらに全身に占める水分の割合が大人より高いため、外気温の影響を受けやすくなっていますので脱水状態になりやすく熱中症に注意が必要です。
こまめな水分補給をしましょう
熱中症対策として体内に必要なものは、水、塩分、ミネラルです、専用のドリンクも販売されていますが、スポーツドリンクなどを薄めて飲ませても良いでしょう。
おしっこの回数や量に気をつけましょう

回数や量が極端に少ない時には水分が不足している可能性がありますので、こまめに水分補給をしましょう。
車内、室内ではクーラーを利用しましょう

特に赤ちゃんの次期は大人に比べて体温が高いので、さらに暑く感じます。冷えすぎないように高めの設定温度(27℃~28℃)にして昼夜を問わずクーラーを使いましょう。
外では、こまめに日陰で休憩しましょう

ベビーカーは、地面からの熱を受けやすく、風も当りにくくなります。日陰で休憩するとともに、保冷剤をタオルに巻く、ベビーカー用の保冷シードを使う等の予防を行いましょう。また、日差しが強い正午から午後3時頃の外出はなるべく控えるようにしましょう。
通気性のよい服を着る
通気性のよい涼しい素材の服装がおすすめです。また、汗で拭くが濡れて風邪を引かないようこまめに着替えさせましょう。

皮膚病・日焼け

赤ちゃんの皮膚は薄く、皮脂分泌も少ないために乾燥しやすく、肌のバリア機能も未熟です。そのためにちょっとした刺激ですぐに肌トラブルを起こしがちです。日頃から清潔を心がけるなど肌トラブルを防止することが大切です。
乳児湿疹:生後2週間ごろから1歳ごろに顔や体に出る湿疹を乳児湿疹といい、食べこぼしやよだれ、汗などが原因で起こります。
乳児脂漏性湿疹:頭や髪の毛の生え際、まゆ毛などに、黄色いふけのようなかたまりやベタベタしたうろこのようなかさぶたができることがあります。これをほうっておくと嫌なにおいがし、かさぶたの下にさらに湿疹が隠れていることがあります。
おむつかぶれ:最初は皮膚が赤くなるだけですが、ひどくなると赤いブツブツした丘疹ができます。悪化すると皮膚がむけてジュクジュクになり、排尿や排便、おむつ替えのたびに痛がってなくようになります。
あせも:汗腺がふさがり、炎症を起こします。汗腺の出口が汗やほこり、あかなどでふさがり、皮膚の中が炎症を起こします。赤や白の小さなブツブツで、白あせもはかゆみがなく、自然に治りますが、赤あせもはかゆみがあり、頭、額、首のまわり、手足のくびれ、わきのした、背中など、汗のたまりやすい部位にできます。
日焼け対策:赤ちゃんは皮膚が大人の半分ととても薄く、肌のバリア機能も未熟です。乳幼児期に蓄積された紫外線のダメージが、10数年後にはシワやシミ、免疫力の低下などさまざまな形で現れる可能性があります。生後3か月を過ぎたら積極的に外出できるようになります。その時に必要なのが紫外線対策です。日焼け止めは露出している肌の部分全てに塗り、手や耳、鼻や首回り、足の甲も塗りましょう。塗った量が少なすぎ、一度塗ったきりで何時間も放置はNG!説明書通りに充分な量を塗ってあげて赤ちゃんが汗をかいたらこまめに拭き、2時間を目安に日焼け止めを塗りましょう。外出先から帰ったらすぐにきちんと日焼け止めを除去しましょう。帽子も必須アイテムです。できるだけツバの大きな帽子を選びましょう。