病気一口メモ

動悸

東彼杵郡医師会    一瀬 和博

 


【誰でもドキドキしたことありますよね?】

 胸がどきどきすることは一般的に動悸と呼ばれています。好きな人に会うとき、人前で挨拶をするとき等に起こる、誰もが一度は経験する人間らしい大切な反応です。自律神経の一つである交感神経が自分の石に関係なく働いているからです。
さて、今日ここで問題とする動悸とは病的な動悸です。

【ドキン・ドキンしますか?】

 このときは脈拍は規則正しく打ち、一分間の脈拍数も正常〜やや多いであることがほとんどです。ストレス、過労、睡眠不足、タバコやお茶の飲み過ぎ、心配事、更年期障害等がその原因となります。

【脈がバクバクと異常に早く打ちますか?】

 このような時は一分間の脈の数を数えてください。一分間に100以上の時は何から病的なものが原因していると思われます。貧血、発熱、甲状腺機能亢進症(ホルモン異常)、発作性頻拍症、心房細動等が底部に潜んでいることがあります。

【突然にバクバクし、胸が苦しくなりますか?】

 突然に動悸を感じるのはほとんどが病的です。病院受信時はすでに動悸は消失していることが多いので、24時間の心電図を記録するホルダー形心電図検査をすすめられていると思います。

【脈拍がときどきとびますか?(欠滞しますか?)】

 このような動悸は、期外収縮と呼ばれる不整脈がその原因です。予定より早く心臓が鼓動をするためにその後しばらく休止状態があります。それが欠滞(心臓が打っていない)と感じるのです。このような時は、欠滞後の最初の動悸がドキンと胸や下あごに来ることを感じることが結構あります。健常者でも見受けられますが、一度は病院を受診して心臓超音波検査や心電図の検査を受けたほうが良いでしょう。この脈が連発すると心室細動という死に至る不整脈を誘発します。

【規則正しく打っていますか?】

 もし打っていなかったら心房細動という不整脈と思われます。重症の脳梗塞症を発症する可能性もありますので病院を受診してください。

【AEDを知っていますか?】

 心臓に電気ショックをかけて、心室細動による休止を救命する医療機器です。東彼3町の公共施設に備え付けてあります。音声ガイドなので誰でも使用できます。

 

 


ページのTOPへ