病気一口メモ

『お口は健康の入口』

大村東彼歯科医師会副会長    片渕 省三

 


 最近テレビや新聞などで「メタボリックシンドローム」という言葉を耳にしませんか?

 メタボリックシンドロームとは内臓肥満を共通要因に、高血糖、高血圧、高脂血症といった動脈硬化の危険因子が重なった状態のことをいいます。

 これら生活習慣病の予防には正しい食事、十分な休息、適度な運動などがあげられます。その中でも深く関連しているのが食生活であり、バランスの取れた適切な食事を摂るためには、歯の健康が欠かせません。

 実はメタボリックシンドロームの人の多くに、お口の疾患でおなじみの歯周病が同時に発症していることをご存知ですか?

 歯周病もメタボリックシンドロームと同様に、働き盛りの30代後半から40代、50代で発症することが多いため、「治療に行く時間がなかなか取れない」などと放置してしまいがちです。

 歯周病を放置しておくと、正しい食生活ができなくなり、そのヶkkあメタボリックシンドロームの振興と悪循環を繰り返してしまうことになります。

 また最近では歯周病と糖尿病、心臓病、動脈硬化、低体重児出産などとの関連性が指摘されるようにもなってきています。

 もしも、あなたがメタボリックシンドロームと診断された、または疑われるならば歯科医院での歯周病のチェックをお勧めします。体もお口もまとめてキチンと改善することでよりよい生活を送りましょう。

 

 


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