１　薬物乱用とは

　法律で使用を禁止されている薬物を１回でも使用すると薬物乱用になります。

　法律で使用を許可されている薬物でも、本来の目的・使用方法に半して使用すると薬物乱用とないます。所持だけでも重要犯罪なので中国のように死刑を課す国もあります。

２　依存症とは？

　その薬なしではいられない状態におちいる性質です。次第に耐性も出現し薬物の使用量と頻度が増し自分の意志では止められなくなります。

３　フラッシュバックとは？

　薬物乱用の結果、使用を止めた後も疲労などのストレスや飲酒などをきっかけに幻聴、幻視などの症状（フラッシュバック）がみられることがあります。

４　乱用薬物の種類

覚せい剤（スピード、エス）

　依存性が強く、注射だけでなく錠剤もあります

MDMA（エクスタシー、バツ、タマ）

覚せい剤＋LSDの成分が含まれています。錠剤でかわいいデザイン・色をしています。少量でも脳・精神系統を破壊します。

有機溶剤（シンナー、トルエン）

濫用すると失明する、歯が溶ける、心臓が侵される、幻覚・妄想が出現し認知症になる。シンナーは塗装には必要な溶剤でそれを目的外に使うことが悪いのです。

大麻（マリファナ、ハッシュ）

強い依存症があります。被害妄想、誇大妄想、幻聴などの症状、フラッシュバックも起こします。各種がんの発症率も高くなります。

アヘン、モルヒネ、ヘロイン、コカイン、向精神薬

医師が治療目的で処方するコカイン・モルヒネといった麻薬、ならびに向精神薬は大変有用な治療薬です。しかし目的・使用方法を誤ると大変な害があります。

５　薬物乱用による被害

A　人体に対する悪影響

　１）臓器不全から短い寿命となる。

　２）幻覚・幻聴等の精神障害から自殺・殺人の確率が多い。

　３）乱用者増加による労働力低下から国家経済が崩壊

　４）暴力団・テロリストの暗躍。

６　最後に

　人を利用する下心のある人は甘い快い言葉（悪魔のささやき）で近づいてきます。

　その誘いに乗らないよう「薬物乱用は　ダメ。ゼッタイ。」を肝に銘じましょう。