蒸し暑く、寝苦しい季節になってきました。今夏は節電のため、さらに眠りにくいかもしれません。睡眠不足になると昼間の集中力が落ちたり、体調が悪くなったりします。よい睡眠を得るためには少し工夫が必要です
1)眠りたい時刻の約1時間前にぬるめの湯に入浴する
2)夜は部屋を暗くする
蛍光灯の使用を減らす。
さて、私がお伝えしたいことは、睡眠時間より睡眠時刻の大切さです。現代人は宵っ張りの人が増え、12過ぎまで起きている方がザラですね。これが問題なのです。同じ7時間の睡眠時間でも、午前1時から午前8時と午後11時から午前6時までの睡眠では、体の休まり方、疲労回復の度合いが全く違うのです。そのことが東洋医学では以前からわかっており、明日に向かってエネルギーを蓄える時間が午後11時から午前2時までと二千年前の医学書にちゃんと書いてあるのです。まさにこの時間は睡眠のゴールデンタイムなのです。
最近、現代医学の研究でもこの時間帯に成長ホルモンとメラトニンが最も多く分泌されることがわかったのです。この二つのホルモンは
1)体の成長促進
2)病気の治癒と予防
3)老廃物の排除
4)種々の酵素の生産
5)脳と精神のメンテナンス
などを果たしているのです。
まさにアンチエイジングホルモンですね。午前様で睡眠をとっても、起きた時にすっきりしないのは本当に体が休まっていないからです。それが続くと気力の湧かない、疲れがとれないということになってしまうのです。昔から早寝早起きが大事、早起きは三文の得と言われてきましたが、まさにその通りですね。(エコな生き方にもなります)
でも、そんな早く眠れないよといわれるかもしれません。宵っ張りに慣れた体のリズムを変えるのはちょっと努力が要ります。
とにかく、まず早起きするのです。そうすれば、その夜は早く眠くなります。それを続けると日内リズムが変わります。さあ、今夜から始めましょう。そして継続しましょう。 |