今回は薬剤師の視点からのご提案をさせて頂きます。病院・医院から処方されたお薬、余っている方いらっしゃいませんか?
残薬(薬が余る)理由のひとつに自分で服用しているお薬が何に効くのか、なぜ必要なのかよく把握していいない事が挙げられます。
勿論、なにかしらの症状があって病院・医院を受診するのですからその為のお薬であることは間違いありませんが、効能効果・服用方法を曖昧なまま服用していると残薬を招く結果になりかねません。
主治医は全部服用されていることを前提に診察されますので、余っている方は是非ご相談ください。
又、効果を間違えると大変です、以前、娘さんが「肩がこった」と言ったところ、その家族が「これを貼れば良い」と渡された貼り薬は「これは心臓病の貼り薬です」と記載があったそうです。薬の形状も様々ありますのでご注意ください。
次に薬を服用して、いつもと違う症状を感じたことはありませんか?
私が遭遇した例として、最近良く使われる1ヶ月に1回・1週間に1回服用する骨粗鬆症の薬で歯茎が浮いた感じ・歯茎の違和感を相談された事が何件かあり医師と相談の上、薬の変更や中止となった方もいらっしゃいます。
他には、急に身体がだるくなった・なんとなく不快感があるとご相談頂いた方は処方された消炎鎮痛剤が合わなかった事が原因でした。薬のために口が渇く等もよくある症状です。
小さな変化でも伝える程の事ではないと自分で判断せずにご相談されることをお勧めします。
又、受診時に伝え忘れた事、尋ねそこねた事、今さら聞けない事、ちょっと聞きづらい事はありませんか?
血液検査結果の見方が分からない・薬とサプリメントの飲み合わせ・そしてこれは何の薬?等々も薬局に遠慮なくお問い合わせください。
もう一つ大切な提案があります。薬局で「お薬手帳・薬剤情報」は是非お受取りく下さい。
他科受診の際にとても役に立ちますし、自分の服用履歴にもなります。
3月の東日本大震災後の受診の際もお薬手帳は大いに助けになったそうです。
自分の身を守るツールとなりますので健康管理にお役立て下さい。
もっと薬局と仲良くなって薬局を大いにご活用下さい。 |